キャリアの悩みは、人生に関わる問題。
本音を言いづらい話題だからこそ、
腹を割って話せる信頼関係を
大切にしています。

郡谷 祐輔さん
株式会社プロビティ・パートナーズ
代表取締役

2000年、東京大学大学院機械工学専攻を修了後、日本オラクル株式会社に入社。クライアント企業のITコンサルティング及び、新規事業企画に従事する。2004年株式会社リクルートエイブリック(現:(株)リクルートキャリア)に転職。同社及びグループ会社である株式会社リクルートエグゼクティブエージェントにて、IT、ヘルスケア業界を中心に大手企業・外資系企業・ベンチャー企業など、幅広い企業・求職者の採用・転職を手掛ける。2012年よりグリー株式会社にて事業会社の採用マネージャーの立場を務め、新卒採用や幹部クラスの採用を経験。2014年、株式会社プロビティ・パート―ナーズを設立。現在に至る。

ITであっても仕事の成果を左右するのは“人”。そう思い人材業界へ。

   大学院を修了後、社会人として最初に飛び込んだのはIT業界。コンサルタントとして、クライアント企業を担当したり、新規事業の企画を推進したりといった仕事を経験しました。そこで感じたのは、システムの話であっても、プロジェクトの成果は参加する人達の考え方や関わり方によって大きく変わってくるということ。人によって、その仕事や事業や会社は大きく前進することもあれば、残念ながら停滞してしまうこともあることを目の当たりにし、“人材”の重要性を感じて、これに関わる仕事に挑戦したいと思うようになりました。

   それから約11年間、人材を軸とした仕事を続けています。企業の採用支援を行う立場や、個人のキャリア支援を行う立場を専任していた時期もありますし、事業会社の人事として、経営戦略と人事・採用戦略を繋げる立場を経験したこともあります。その中で、若手の方からエグゼクティブ層まで様々な方々とお会いする機会をいただいてきましたが、みなさんそれぞれが現在及び未来のキャリアについて悩みや葛藤を抱えていらっしゃる。でも、人生が人それぞれであるように、キャリアの志向や希望にまったく同じものはないのですから、ある意味悩まれるのは当然だと思います。極端な話、家族や親しい知人・友人にご相談されても、考え方や価値観は人それぞれで、必ずしもその方にあったアドバイスがもらえるとは限らないのではないでしょうか。
   「これから進むべき道に100%正しい答えはない」中で決断をしなければならないからこそ、キャリアに悩みは付き物。だからこそ私たちのような、様々な方々の志向・希望にあったキャリアプランを描いてきたキャリアコンサルタントが客観的にアドバイスし、キャリアを支援していくことに価値があると信じています。

難易度の高い採用・転職相談は、強い信頼関係の上に成り立つもの。

   先ほど申し上げた通り、個人の志向は様々なのですから、私たちが「働き方」や「キャリア形成」に関してどんなに豊富な知見を持っていたとしても、その方の本音を知った上でアドバイスやご支援ができなければ意味はありません。しかしながら、人生において大部分の時間を占める“仕事のこと=キャリアビジョン”は人生観とも通じる内容。家族の存在やその方自身のアイデンティティにも触れる話であるため、最初から本音で話をすることには、躊躇する方も多いと思います。それは、実現するための難易度が高ければ高いほど尚更のこと。だからこそ、私の場合は、まず人と人のお付き合いを大切にし、フランクに悩みを打ち明けていただけるようなオープンな関係づくりを意識していますね。

   それは、個人の方だけではなく、企業においても同じです。採用難易度の高いポジションほど、経営戦略に直結するような採用である場合が多く、その重要性を認識して任せられるような信頼関係の土台がなければ、私たちに相談はないのだと思います。また、そのような案件こそ、個人にとってもチャレンジングなポジションであり、その方にしか経験できないキャリアを築けるもの。だからこそ、企業とも個人とも長期的なリレーションを構築することを前提に、その時々の悩みを本音で打ち明けていただくことで、両者の希望をぴたりとマッチングさせることを大切にしています。

   例えば、かつてご相談いただいたとある外資系のIT企業様の場合。日本でのスタートアップ期にあり、日本法人の社員はまだ5~6名。今後サービスを大きく拡充するには新たに採用する方の肩にかかっているとも言える採用でした。そこで私が最終的にご紹介したのは、昔からお付き合いのあるお客様。相応の覚悟が必要なポジションでしたが、私との長年の信頼関係の上で、「ぜひとも挑戦したい」と言っていただけ、現在は大きく拡大したその企業の中心となり大活躍されています。もちろん、その方自身の先見の明も多分にあったかと思っていますが、そのキャリアを選択することのメリットもデメリットも腹を割って話せる関係だったからこそ、安心して一歩前に踏み出していただけたのではないかと実感する出来事になりました。

トレンドの移り変わりが早い業界ほど、今できる最善の経験を積むことが大切。

   このように、不確実性の多いキャリアの問題だからこそ、企業や個人の方が少しでも自信を持って選択できる状況をつくりだしていきたいと思っています。しかしながら、私が専門的に取り組んでいるIT業界に関しては、他の産業と比較しても、非常に変化の激しい業界。とりわけ長期的な予測がしづらいマーケットだとも感じています。

   分かりやすい例が開発言語のトレンド。PHPやPerlなどはかなり前から存在しながら、数年前までは若干軽く扱われていたような風潮を感じていました。しかし、Webサービスが増えてきた現在では、いかに早くレスポンスを返すかが重要で、積極的に採用しているサービスも増えており、付随してWeb系言語のスペシャリストの採用に力を入れている企業も多くなっています。このように、トレンドの移り変わりや価値の転換が数年単位で起こってきたのが、IT業界の歴史。今はどの企業も利用しているクラウドやモバイルですら、数年前には注目はされながらも、まだ小さなマーケットでしかなかったことを考えると、将来も長く安泰と言えるようなスキル、サービス、ひいては企業を見極めることは非常に難しいと言えるでしょう。

   だからこそ、エンジニアの方にしろ、サービス・事業の企画を行う方にしろ、大切なのは「その時その時のトレンドを見極めて、最前線を経験する」ことではないでしょうか。特にミドル~ハイキャリアの皆さんにとっては、それぞれの分野で一通りのご経験を積まれているとはいえ、まだまだ先の長い人生を通して自分がどうありたいかに悩まれていると感じています。一つの技術や分野に固執することなく、トレンドの変化を体現する立場に身を置き、時流を読む力を身に着けられることが、波が変わったタイミングでも力強くキャリアを積み上げていくヒントになるのではないでしょうか。

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