SE→コンサル→会計→経営企画→起業。
キャリアチェンジを実現してきた経験を活かし、イキイキ働く人を増やしていきたい。

板橋 真さん
アイティビジネスサロン株式会社
代表取締役社長

慶應義塾大学商学部卒。外資系ITベンダ・ITコンサルティングファームで決算早期化や会計システム導入プロジェクトを手掛けた後、会計実務経験を積むべくVC(ベンチャー・キャピタル)にて自社及び投資先の財務経理業務に携わる。複数の投資先のIPOを目にし、自らの起業を見据えつつ人材輩出起業であるリクルートに転職。5年にわたって事業統括・経営企画部にて人材業界のマーケット動向の予測、投資計画の策定、売上利益計画の立案、収支モニタリングなどに携わり、2012年に起業・独立。外資系ITベンダのセールス部門で法人営業として経験を積んできた弟と共にアイティビジネスサロン株式会社を立ち上げ、それぞれの得意領域を活かしながら、就職・転職希望者へのキャリアコンサルティング、及び企業への採用支援業務を行っている。

偶然の出会いや機会を、キャリア形成に活かす大切さを実感。

  大学時代の専攻は財務分析に基づく経営戦略論・企業組織論でしたが、当時は多くの外資系IT企業が日本へ進出した時代だったこともあり、ITと経営を結ぶ仕事に興味を持って入社したのがITベンダでした。財務部門での採用でしたが、人事に掛け合ってシステムエンジニアへ。運よく希望していた会計領域にかかるERP導入のプロジェクトにアサインされ、2年間、要件定義設計や開発に関わっていました。学生時代の影響も有り、ITの中身を理解し始めると、それが経営にどうインパクトを与えているのかへの興味が深まっていきます。そんな時ちょうどERP(Oracle EBS)を導入できるコンサルタントの募集に出会い、監査法人系コンサルティングファームに転職。3年間の中でITから徐々にビジネス寄りのプロジェクトにも領域を広げ、主に会計をベースにした経営コンサルティングを手掛けました。その後、自社の事業運営に自ら関わっていきたいという想いが強くなり、事業会社での経営企画を目指すようになります。

  けれど、私の築いてきたキャリアでは、すぐに事業会社で経営企画を担うのは難しい。であれば、得意分野である会計分野で事業会社に入り、実務経験を積むことで、経営企画に挑戦できるチャンスが広がるのでは。そう考え、ベンチャーキャピタルに財務経理として入社しました。ちなみに年収はコンサルタント時代から200万円ほどダウンしましたが、それを戻す事も織り込んだ先を見据えての選択でしたので、それほど大きな問題ではなかったですね。むしろ自社やグループ会社、そして投資先の財務会計を幅広く任され、一連の経理・会計実務を経験でき非常に得るものが多かった2年間だったと思います。

  いつか経営企画に行きたいと思いながらキャリアを積むうちに、ちょうど30歳のときに、まさに理想とする仕事に出会いました。それは、コーポレート側ではなく、現場に近い事業部側で予算の企画立案/管理を担うポジション。しかも、当時はまだぼんやりとではありますが、いつか起業したいと思い始めていた私にとって、人材輩出起業であるリクルートは非常に魅力的な環境でした。そして、人材業界のマーケット動向の予測、投資計画の策定、売上利益計画の立案、収支モニタリングなどに関わるうちに、徐々にこの分野での起業を志すようになっていったのです。

  私自身は「計画的偶発性(プランドハプンスタンス)」という考えを大切にしています。これは著名なキャリア理論で、「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的な事象によって決定される。その偶然を計画的に設計して自分のキャリアを良いものにしていこう」というポジティブな考え方です。変化の激しい時代、あらかじめ全てを計画する事は難しい。だからこそ、好奇心や柔軟性を持って、偶然の出会いや出来事をプランドハプンスタンスに変えていくことが大事なのです。そうやってSE→コンサル→会計→経営企画とキャリアチェンジを実現してきた私だからこそできるキャリアコンサルティングがあるのでは。そんな想いで2012年に独立し、アイティビジネスサロン株式会社を設立しました。

仕事について自由に語れるサロンで、キャリアチェンジを実現するお手伝いをしたい。

  ITやコンサルティングという人材流動性の高い業界でキャリアチェンジを重ねてきた経歴もあり、以前から友人や同僚から転職の相談を受けることは多かったですね。特にリクルートの人材サービス領域(HR)で働くようなってからはその頻度がさらに増え、模擬キャリアコンサルタントのようなことをしては、転職が成功したときに大きな喜びを感じていました。とはいえ仕事としてキャリアコンサルティングを始めたのは独立してからですから、今思えば恐ろしいことをしたものだと共同経営者の弟とはよくそんな話をしています。

  ただ、私たちには最大の強みがあり、それは実務経験に基づくリアルな現場感を持っているということ。転職、特にキャリアチェンジをする場合、自分が働いているイメージが持てないという不安も多いもの。そこで、具体的な仕事の流れ、どういう働き方ができるのか、どんな人たちと一緒に働くのか、といったリアルな情報を伝えることで、本当に自分と合っているのかジャッジして頂く事ができます。また、様々な企業の現場の方々とのリレーションが強いので、まだ求人情報として表に出ていないようなニーズから、お仕事をご紹介するケースもあります。

  これまでにキャリアチェンジをお手伝いしてきた例としては、●半導体エンジニア(800万)⇒コンサルファーム(1000万)、●IT系コンサルファーム(1100万)⇒会計系コンサルファーム(1200万)、●ゲームクリエイター(500万)⇒サービスプロデューサー(600万)など。キャリアチェンジを支援するにあたっては、まず具体的に、キャリアのストーリーをどう描いているのかをお伺いすることから始めます。そして、実現するためには何が不足しているのか、そもそも現時点から実現可能なのか、何か障壁か、それは企業からニーズがあるのか、等を一緒に考えていくお手伝いをします。私自身も、コンサルティングファームから大手事業会社の経営企画の間に、小規模の会社での財務経理を挟んだように、ときには遠回りしてでも目指すキャリアを実現する道もあるので、ぜひ長期的な視点で支援していければと思っています。

  最終的に目指すのは、イキイキと働く人たちを世の中に増やすこと。アイティビジネスサロンという社名にし、表参道のシェアオフィスを拠点にしているのも、みんなが気軽に集って仕事について自由に語れる場にしたいという想いから。いずれはサロンを活かし、働くをキーワードにした交流会やセミナーなども開いていきたいと思っています。

コンサル業界やIT業界では、グローバル企業の日本スタートアップ案件が活況。

  国内景気の回復基調を背景に、コンサルティング業界やIT業界も人材の採用ニーズが増えています。円安効果で輸出が順調に推移する製造業をはじめ、様々な顧客の経営高度化、業務改革の基本構想の立案、その実現を支えるITシステムの構築といった、これまでも既にあるニーズも依然として強いですが、今のコンサルティング業界では下記のような特徴があります。

「グローバル化/海外進出支援」「テクノロジー」「セキュリティ/リスクマネジメント」の3分野を特に強化

  たとえばこれまでは企業が近隣アジア諸国への進出する際、生産拠点として検討することが多かったですが、現在は消費者市場として捉えることが多いのが現状です。海外市場への参入の意思決定から現地におけるオペレーション、業務の最適化、生産性向上を支援する「グローバル化/海外進出支援」を担うコンサルタントのニーズは今後も増えるでしょう。また、そういったグローバルに広がった幅広いバリューチェーンを実現するには最新のテクノロジーも欠かせませんので、戦略立案から業務改革を実現するITを考える事のできる「テクノロジー」に強い人材や、全社最適な発想(EA:Enterprise Architectureの考え方)で情報化を進める事ができる人材は、今後も強く求められていきます。
  一方国内では、多くの企業の情報漏えいのニュースがメディアなどで取り上げられています。うっかりミスから悪意あるものまで人為的な要因による情報漏洩が増加し、社会問題に発展する等企業経営に与えるインパクトは大きい。これらを未然に防ぎ、万が一の時はリスクを最小限に抑える「セキュリティ/リスクマネジメント」を導入・実装する人材ニーズは大変強いです。

日本スタートアップ「クラウド型ビジネスアプリケーション」サービス

  先ほど述べたように業務効率改善やコスト削減、大規模システム導入、セキュリティ強化の実現において、コンサルタントが役割を果たす一方、ここ数年基幹系システムのクラウド化でそれらを実現する企業も増えてきています。社会背景の変化に伴って、スピードや柔軟性、安全性を求められる企業は、自前でシステムを持つリスクを懸念しているのでしょう。
  必要なときに必要なだけ使い、高いセキュリティを実現する、スピーディ且つ低予算で導入・拡張可能な「クラウド型ビジネスアプリケーション」サービスがそんな企業のニーズを捉え、台頭しています。私自身のベンチャーキャピタル時代のつながりから、米国発・日本スタートアップ系企業の案件も多く、領域も企業の経費精算等の間接業務からキャッシュマネジメント、マーケティングまで、ポジションもセールスや導入コンサルタントのニーズが多く寄せられています。
  かつてのERPパッケージが担っていた基幹システムも、今後は徐々にクラウド化される時代がくるのかもしれません。それに伴いコンサルタントの役割も変化していく事が求められるでしょう。変化のスピードの激しい経営環境に対応していく企業、その企業の課題と対峙する事がコンサルタント。クラウド企業もコンサルティングファームも、スピードと柔軟性は前提条件の資質。どちらもグローバル企業の日本スタートアップという案件が今ならありますので、ぜひこの機会を活かし、キャリアの幅を広げていってください。

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