企業と個人、そして我々人材コンサル
タントの3者がみんなハッピーになれる
「Win-Win-Win」を実現するために、
個人の「想い」を何より大切にしています。

服部泰三さん
キャリアインキュベーション株式会社
ディレクター

大学卒業後、技術系のサーチ型人材紹介会社に就職。主に求職者側のコンサルタントとして数多くのエンジニアの転職サポートを約7年手掛ける。その後、インターネット業界に特化した転職エージェントに転職し、IT系上場企業のミドルクラスの転職サポートを担当する。2012年11月にキャリアインキュベーションに入社、現在はコンサルティング業界および事業会社の経営幹部ポジションを担当としてビジネスリーダー、プロフェッショナルに特化した人材紹介を手掛けている。

「今よりも輝ける環境を紹介する」ことにこだわる

  大学卒業後、新卒で人材ビジネスに飛び込みました。就職活動時はさまざまな選択肢がありましたが、当時は人材ビジネス全体が成長していたので、自分が最も成長できそうだと感じられたからです。
  就職先に選んだのは、技術者に特化したサーチ型の人材コンサルティング会社。日本のモノづくりを支えているのは技術者であり、能力を持った技術者がより力を発揮できる環境を紹介することで世の中をより良くしたいと思ったのです。また、若いうちから優秀な人材にたくさん会えるので刺激を受けられそうだったことや、社員数50名程度のベンチャーだったので自分がより貢献でき 、苦労はあっても学びが大きいとも思えました。

  入社後は、求職者側を担当するコンサルタントとして、千名以上のエンジニアにお会いしました。転職希望者よりも優秀な転職潜在層にアプローチし、人脈や情報を駆使して優秀なエンジニアを発掘するのがコンサルタントの重要な役割。転職を考えていない方にお会いいただくのは難易度が高いものですが、「マーケットの動向と、ご自身の市場価値をつかんでいただくための、情報交換の場と捉えて下さい」とお伝えしてアポイントを取っていました。お相手にとってはノーリスクですが、スカウトでお会いさせて頂く以上、初対面の相手に信用を得られるかどうかは日々真剣勝負。だからこそまだ年次の浅い私に対しても「いい情報をありがとう」と言っていただけることに、嬉しさを覚えました。

  決して無理に転職を進めることはありませんでした。さまざまな情報を提供したうえで、その方が今後何をしたいのか、働く仕事の 目的は何かを伺い、今の会社でそれができ るのか、もしできないなら、その方が今よりも輝けると思える環境を考えてご提案する。その後は、本人の意向に100%お任せしていました。その時にはご縁がなくとも、結果的には多くの方が転職を決断下さいました。
当時の私は今以上に熱くて、日本を元気にするのは技術者だ、いい技術者に少しでもいい環境で活躍してほしい…と真剣に考えていました。その想いが皆さんに通じたのか、それまで転職を考えていなかった人も真剣に自分のキャリアを考えるようになり、次へのステップを選んでくださったのです。

  この仕事に心からのやりがいを覚えていましたが、リーマン・ショックを機に転職を考えるようになりました。各社が採用数を大幅に削減する中で、人材コンサルタントとしての総合力、特に「営業力」を強化する必要性を感じたからです。
今までは求職者側ばかりを向いていて、企業側の人材コンサルティングはほとんど手掛けたことがありませんでした。しかし、求人案件がなければ、エンジニアに「少しでもいい環境」をご紹介することができない。企業としっかり向き合い、ニーズを探って要望に応える経験を積まないことには、人材コンサルタントとしては半人前だと考え、「企業のトップに直接アプローチする営業部隊を新設する」という転職エージェントに転職しました。

  そこでSIerやITベンダーなどIT業界を中心とした企業を担当し、実績を積みました。企業が抱える課題を「人材」で解決し、企業に貢献することに、求職者の転職マッチングとはまた違う喜びを感じることができました。例えば、ある中堅SIerは、景気低迷下において業績が低迷し、「受け身の社員だけでは会社が潰れてしまう」という深刻な悩みを抱えていました。リストラを断行するなか私がご紹介したのは、現場で新規受注を獲得しながらも今後の方針をともに考えられる幹部候補。この会社のために本当に必要な人材とは?を企業トップと真剣に考えることができ、自らの介在価値を感じることができました。

スキルや経験よりも、「仕事にかける熱い想い」を大切にしたい

  その後、現在の勤務先であるキャリアインキュベーションに転職し、人材コンサルタントとして活動しています。2社での経験を経て、「優秀なハイポテンシャル層に次のステップを提供したい」「企業の経営にインパクトを与えられる人材を紹介したい」という2つの想いが強まり、両方を叶えられる場を選びました。
  当社が掲げている理念は「Win-Win-Win」。企業が本当に「採りたい」と思える人を紹介し、個人側も「一緒にやりたい」と思える環境を提案することで、当社もフィーをいただく。3者全員が幸せと思える状態を作り出すのが、私の使命だと思っています。

  現在、コンサルティング業界をメインに担当していますが、企業側から寄せられる要望は、データサイエンティストやサイバーセキュリティのコンサルタントなど転職市場に少ない人材だったり、新規事業をゼロから立ち上げる即戦力のコンサルタントだったりと、採用難易度が高い案件が多いですね。前者は当該職種の豊富な経験が必要とされますが、後者はスキルや経験はもちろんですが「この事業を成功させたい」という高い志や熱意が大切。求職者側も、想いさえ強ければ、たとえ経験が多少浅くてもすぐにキャッチアップできる。「本気の企業」と、「熱い想いにあふれた個人」とをつなげることに、介在価値を感じています。

先日担当した案件でも、介在価値を強く感じることができました。
ある国内系のコンサルティング会社に、部門長クラスのコンサルタントの採用を打診され、パッと頭に浮かんだのが外資系コンサルティング会社でコンサルタントを務めていた50代半ばの方。その方は長く外資で働いてきたのですが、今の年齢になって「日本企業で、日本のために働きたい」という想いを持っておられました。
今までの経験やスキル、担当顧客など、企業が望むスキルセットとマッチしていたうえ、数々の修羅場を経験して来たコンサルタントとしての厚みが感じられ、人柄も申し分ない。年齢については企業の希望をやや上回っていましたが、「この方ならば」と自信を持ってご紹介したところ、とんとん拍子で採用が決まったのです。現在では、国内企業のプロジェクトを多数担当し、クライアント企業のトップの信頼も集めているとのこと。ご本人もイキイキ働いているようで、本当に嬉しく思いますね。

これからも、このようなトリプルウィンを、自分の手でできるだけ多く生み出していきたいと考えています。だからこそ、個人の方にはぜひ、今、何を渇望しているのか、次のステージで何にチャレンジしたいのか我々に伝えてほしいですね。それにより、スキルマッチングだけでは見つからない「想い」を叶えられる環境を見つけられると考えているからです。ご自身の人生にもっと欲を出し、それをぶつけてほしいと願っています。

コンサルティング業界は「M&A」「デジタル」「エネルギー」関連が活況

  景気の回復に伴い国内企業からのコンサルティング案件が増えているため、コンサルティング業界の求人ニーズは押し並べて活況です。ただ、採用自体は増えているものの、候補者が少なく、業界自体の伸びも鈍化しているのが特徴。コンサルティング会社の方法論を内製化する企業が増え、業界全体のコモディティ化(差別化特性がなくなる状態)が進んでいるためです。そのため、各社ともサービスのすそ野を広げたり、よりニッチな分野でサービスを立ち上げるべく動いています。そんななか、いくつかのキーワードが注目されています。

  まずは、「M&A」というキーワード。企業が新規事業への進出を目論んだり、海外展開を目指したり、また既存事業をさらに成長させたいと考えるとき、「その分野に長けた企業を買収する」という選択肢を取るケースが増えています。買収先をリサーチして交渉を行い、契約、統合支援までの一連の流れを取りまとめ、その後の統合も支援するM&Aコンサルティング経験者が求められています。全般的にグローバル案件が増えてきて、英語力が必須なポジションが多いことも特徴です。

  次に、「デジタル」というキーワード。消費者の行動がパソコンやテレビからスマホに移行し、ライフログが取れるようになったことから、基幹データと掛け合わせて新たなインサイトが見いだせるデータサイエンティスト、データアーキテクトと言われるコンサルタントが求められています。企業の競争力強化のために、販売データの分析やSNSでのソーシャルリスニングに加え、ライフログなどを分析して、新しいサービスを作ったりマーケティングプロモーションにつなげるというニーズが高まったことが背景。IoT(Internet of Things)と言われる、モノのインターネットが普及するとさらにデータ分析者の需要が高まります。この流れは今後も続く見通しで、デジタル関連の求人ニーズは今後も活況が続くと見られます。
  新たな需要が出てくる一方、パーソナルデータの取り扱いやセキュリティ対策など課題も増えてきており、「サイバーセキュリティ」や「リスクマネジメント」といったキーワードも注目されています。情報漏洩を防ぎ、トラブルに迅速に対応するためのコンサルティング経験を積んだ方への求人ニーズも強いですね。

最後は「エネルギー」というキーワード。2013年末から日本でも電力自由化に向けた動きが本格化し、通信や小売業界の新規参入や電力・ガス業界の相互乗り入れなど、価格競争やビジネスモデルの変化が求められています。戦略からオペレーション、システムまで支援できるコンサルティング会社には大きなチャンスであり、電力・ガス業界経験者などの積極的な採用を進めています。

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