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転職事例紹介 Vol.06

西田 和雅さん

株式会社ムービンストラテジックキャリア パートナー & マネージングディレクター
東京大学経済学部卒。在学中、インターンとしてムービンストラテジックキャリアに参画したのが人材マーケットに向き合った最初のきっかけ。アソシエイトとしてインタビューやセミナー企画、書籍出版のサポート等を手掛ける。大学卒業後は日本政策投資銀行に入行。自動車業界・非鉄業界を中心に国内外メーカーへの投融資を担当する。社会人としてのキャリアを築く中で“より個人に向きあえる、手触り感のある仕事がしたい”という気持ちが強くなり、再びムービンストラテジックキャリアの門を叩く。現在入社6年目。これまで転職活動のアドバイスやキャリア支援を行ってきた方は、コンサルティング業界や外資系企業を中心に約300名。

なんとなく先が見えてきた。まさにその時気づいた、ご自身の気持ち。

Aさんとの出会いは2014年の10月。私が採用をお手伝いさせていただいている監査法人B社の求人をキャリアカーバーに掲載していたところ、Aさんがお問い合わせくださったのがきっかけでした。Aさんは、メガバンクC社で10年近くキャッシュ・マネジメント・サービス(CMS)のプロフェッショナルとして専門性を磨いてこられた方。もともと地方銀行にお勤めだったものの、より大きなステージを求めて30代でC社に転職。C社でもプロジェクトの責任者を務めるようになるなど、着実にキャリアアップを続けてこられてきたご様子でした。

一方で、Aさんからお問い合わせいただいた求人のB社では、金融業界向けのアドバイザリー部門の採用でなかなか良い方との出会いがないことが課題でした。金融サービスやシステムに対する知見はもちろんのこと、特にCMSという専門性が高い分野に精通した人材は、B社のような監査法人やコンサルティングファームなどを探してもあまり多くはいらっしゃいません。少しでも出会いのきっかけをつくれたら、との思いでご快諾いただいたキャリアカーバーへの求人掲載でしたので、Aさんのような高い専門性をお持ちの方から直接この求人にご連絡をいただいたことは、まさに千載一遇の出来事だったのです。

しかしながら、問い合わせをいただいた当初のAさんは、この求人に対して本当に自分の経験で活躍できる仕事なのかと半信半疑のご様子でした。募集要項を読めば、金融機関での自分の経験は歓迎されている。でも、銀行の中でしか働いたことのない自分に果たしてできるのだろうかと。そこで私は、Aさんの今のご状況と転職理由について一緒に整理させていただきました。お勤め先のC社では、ちょうど大規模なプロジェクトにも一区切りがつき、当面は大きなプロジェクトの予定は無くなってきたところ。40代後半というご自身の年齢をふまえて社内を見渡せば、子会社に出向して管理職ポジションに落ち着くのが順当だと感じられたのだそうです。このままその道を進むことも一つの選択肢。しかしながら、Aさんにとってはその道を「チャレンジング」だとはどうしても思えなかったのだそうです。長く一つの分野を極めてきたこの経験を活かして、さらに挑戦できる環境はないだろうか。それが転職を考えるようになったきっかけだったのでした。

各々今のキャリアを捨てずに、未来のキャリアを切り開きたい。
そのご希望がぴたりとフィットした瞬間

Aさんのキャリア観を一緒に整理していく中で、私は確信しました。Aさんに今一番ご紹介したいのは、間違いなくB社だと。Aさんが歩んできたキャリアのキーワードは一言でいうと「挑戦」。しかしながら、四方八方に飛びついていくのではなく、これまでのご自身の経験をしっかりとした礎にしながら、更なる高みや広がりを実現していく発展的な挑戦を続けてこられています。だからこそ、C社に留まってこれまでの経験とは関連性の薄い部門で管理職を務めるより、B社でAさんが築いてこられた専門性を活かして働かれる方が、発展的な挑戦ができると思ったのです。また、Aさんの働き方や考え方もB社をお勧めしたかったポイント。もともとAさんはマニュアル通りに動かれるようなタイプではなく、物事を客観的、全体的にとらえながら、大きな仕組みづくりに取り組むことが得意なご様子。その点においても、Aさんはコンサルタントやアドバイザリー業務に向いていらっしゃる方だなと思いました。

そこで、すぐにB社へ連絡。Aさんとの面談をセッティングしました。B社の担当者もAさんとお会いするとこれまでのご経験やお人柄を大変魅力に感じたご様子。とんとん拍子に話は進み、2014年の年末には内定通知。コンサルタント業界を長く担当している私ですが、それでも異例ともいえるスピード感で、1次面接から内定の打診があるまで1ヵ月程度でお話が進みました。企業側からは面接後、毎回即日でポジティブなフィードバックが届き、全てがぴたりとはまったマッチングだったのだと実感しました。

悩みながらも、それでも前を向いてキャリアを歩むAさんの姿勢に共感。

異例のスピードで内定を獲得したAさんですが、選考期間中を含め、ご自身の気持ちは揺れ動いているご様子でした。現職のC社がベストとは必ずしも言い切れないと感じながらはじめた転職活動とはいえ、B社に転職するということは、ご自身の人生ではじめて金融機関の外に出られることを意味します。企業のカルチャーも、人事評価体系もこれまでとはずいぶんと異なります。転職直後の年収や職位が、現職から下がってしまうのもネックでした。しかし、私にはAさんの創造的で挑戦的な仕事感は、コンサルタントにベースとして求められる素養に当てはまると確信していましたので、実はB社の社風の方がAさんにあっていることを繰り返しお伝えしてきました。また、仕事の結果にこだわり実績をもとにした評価制度であるからこそ、AさんがB社で経験を積めば、早期に現職以上の報酬に到達する可能性が大いにあることもお伝えしました。B社では、金融機関からの転職者を迎えているご実績もありましたので、同じバックグラウンドを持つ方が活躍しているということも、Aさんにとっては安心して内定を受諾した材料となったようです。

10年くらいのスパンで会社を移ってこられた40代後半のAさんにとっては、おそらく今回がご自身のキャリアの中で最後の転職というおつもりのようでした。だからでしょうか、転職活動の初期段階から人生のパートナーである奥様としっかりと状況を共有しながら進めていらっしゃったのも印象的でした。Aさんくらいの年齢の方ですと、お子さまの進学など重要なライフステージを迎えていることが多く、本人の意欲に反してパートナーは消極的というケースが多いのも事実です。しかしながら、Aさん一人で決めてしまうのではなく、ご自身の気持ちを正直に奥様に話され、それを奥様が応援してくださったことも、このようにスムーズに転職を決められた要因だと感じました。
「何歳になっても挑戦を続けていきたい」という希望を叶えられたAさん。B社でのご活躍ぶりをうかがう日が、今から楽しみです。

ベストな意思決定ができる環境をつくること。それが私たちの使命

キャリアカーバーにご登録の方とは、どちらかというと求人そのものにお問い合わせをいただくことが多いと感じています。ただ、“すぐに転職したい”、“この仕事、この会社に転職したい”とご希望が明確な場合でも、私としては、まずはその方のキャリア観や仕事観について会話させていただきたいなというのが信念です。私が常に意識しているのは、目の前の転職をお手伝いするのではなく、その方にとっての長期的なキャリア設計を一緒に描いていくこと。その上でご本人が納得して新たな活躍の場を決められることが、大切なのだと思います。Aさんの場合は、非常に短い期間での決定ではありましたが、その中でも“今B社の採用ニーズが高いから”ではなく、“B社はAさんにとって本当にベストな選択なのか”を意識して、時には電話で、時には対面で会話しましたね。私がこれまでお手伝いした方の中には、最初の出会いから2~3年後に本格的な転職を決意したという方も割と多くいらっしゃいます。漠然とした気持ちの状態でも構いませんので、一緒に可能性を模索していきましょう。

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