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2018.03.27

世界有数のグローバルヘルスケア企業・GSKがMSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)職に生命科学の研究者などを募集

およそ150の国や地域に10万人以上の社員が働くグローバルヘルスケア企業・GSK(グラクソ・スミスクライン)が、MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)を募集している。主な募集対象は、生命科学の研究者や製薬メーカーの臨床開発の方々など。グラクソ・スミスクライン株式会社 取締役 開発本部 メディカル・アフェアーズ部門長 医師である古座岩宏輔氏に詳しいお話を伺った。

医薬品のグローバル開発が進むとともに、
医療現場の医師の先生方にメディカル・サイエンスに基づく情報を届けるMSLに対するニーズが日本でも高まってきています

まずは、GSKとMSLについて簡単に紹介していただければと思います。

GSKは、科学に根ざしたグローバルヘルスケア企業です。世界に10万人以上の社員が在籍し、150カ国以上に渡るグローバルな営業活動を展開し、医療用医薬品・ワクチン・コンシューマーヘルスケアの領域で、さまざまな革新的製品の研究開発を行っています。

今回は、GSK開発本部メディカル・アフェアーズ部門の募集職種のうち、主にMSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)についてお話ししましょう。メディカル・アフェアーズ部門は、主に医学・生命科学を中心とした専門家の集団です。その中で医学的・生命科学的なエビデンスや高度な専門知識をもとに、医師の皆さんに医薬品情報・安全性情報を伝える役割と医療現場からの声を社内に持ち帰る両方の役割を担うのがMSLです。

MSLと似た職種にMRがあります。MRもまた医師の方々に医薬品情報をお伝えしますが、彼らは営業部門に所属しており、自社の医薬品のプロモーションを行うのが主業務です。そのため、医療現場から新薬に関する承認前データに関する問合せがあった場合には、医薬品のプロモーションを行うコマーシャル側ではなく、開発側のMSLが客観的・科学的な観点に基づいた医薬品情報・安全性情報を提供し、さらには医療現場で必要とされている医学・科学情報に関しても伺ってくる必要があります。

MSLは新しい職種なのでしょうか?

欧米では以前からありましたが、日本では比較的新しい職種です。 GSK Japanでも、MSLチームが本格的に立ち上がったのはここ5、6年のことです。

なぜ最近、日本でMSLが増えているかといえば、それは「医薬品のグローバル開発」が進んできたからです。GSKも含めたグローバル製薬企業が、新薬を世界中で一斉に発売できる体制を整えてきました。そのために、日本でも以前より早く医薬品の承認が下りるようになりました。これまでは欧米で新薬が発売されてから5年後、10年後に日本で承認されるのが一般的でしたが、それが急速に早まってきており、全世界でほぼ同時に発売されるケースも出てきています。

早く承認されることは良いのですが、治験中の安全性情報が少なくなることになります。欧米から5年、10年遅く発売されれば、日本の発売時にはすでに5年分、10年分の安全性情報が蓄積されています。欧米とほぼ同時に日本でも発売されると、安全性情報は治験時の数千例の投与例をベースにすることになります。また、グローバル開発の場合、どうしても日本国内での治験症例数が少なくなり、日本人患者さんの臨床データが以前と比較すると少ないことになります。

新薬の適正使用を広めるためには、医師のみなさんに医薬品情報・安全性情報を正しく理解いただいた上で、適切な患者さんに使用していただく必要があります。社内の医薬品開発チームが、医師の方々が必要としている新薬の医薬品情報・安全性情報を作っていますから、それを医療現場に適切な形で届けることで、医師の方々そして患者の皆さんに新薬を安心して使っていただけるようにするのがMSLの大きな役目の1つです。さらに、日本の患者さんに適切に使っていただくために必要な追加の医学・科学情報が何かを伺って、それらの情報を提供できるように社内スタッフと連携し対応していくこともMSLの大きな役目です。

医師の方々から繰り返し声をかけていただけるMSLを目指していただきたい
GSKで自分らしいキャリアを築いていただけたら

GSKはどのような社風ですか?

「倫理観の高い会社」だと思います。GSKのコアにある価値観は、「患者さん中心」「品位ある行動」「相手を尊重する姿勢」「透明性の高い活動」です。社員全員がこの価値観を本当に大事にしており、「患者さんを中心に考えよう」「相手を尊重しよう」といった言葉が、会議や対話のなかでも頻繁に出てきます。どの製薬企業の方々も高い倫理観を備えていますから、その点でGSKが圧倒的に突出しているとまでは言えないかもしれませんが、社会貢献活動に注力している会社という点はGSKの特徴であると感じます。全社を挙げて社員のボランティア活動を奨励しており、そのための休暇制度(オレンジデー)を活用する社員も多いです。

また、GSKに少し違う点があるとすると、私たちが製品に関わらない形での医療現場への貢献「beyond product」を真剣に考えている点です。たとえば、私たちは2014年から「GSKジャパン研究助成」をスタートしました。これは、医学・生命科学および関連する科学の領域における若手研究者を支援するための制度です。また、2016年には「GSK医学教育事業助成」を開始しました。これは、医療関係者の知識・能力の向上を目的として、医学関係学会/医会が独立して企画・運営する医学教育事業を助成するしくみです。どちらも、医療現場に良い成果をもたらすため、長期的にコミットしたいと考えています。

さらには、稀少疾患への取り組みもGSKらしいものです。稀少疾患用の医薬品は、開発が難しく、取り組む企業が少ないのが現実です。そのため、患者さんが本当に困っているのです。その悩みを解決するために、GSKは稀少疾患用の医薬品を数多く開発してきましたし、これからも開発に注力していきます。「患者さん中心」のGSKの価値観を重視する姿勢の表れだと自負しています。

入社する方にどのような活躍を期待していますか?

何らかの領域のスペシャリストとして、医師の方々を訪問し、医薬品情報・安全性情報を伝えていただきます。とはいえ、たとえば呼吸器だけでも数千人の専門医がいらっしゃいます。その全員にお会いするのは不可能ですから、何十名かの医師の方に絞って対応していただきます。その方々から、「次はいつ来てくれますか?」「次はこの情報を持ってきてくれませんか?」と、繰り返し声を掛けられるMSLを目指していただけたらと思います。

そのためには、それぞれの方が求める情報を的確に選び、伝えることが大切です。専門家同士ですから、興味のある分野が噛み合うと会話は盛り上がりますが、単に会話が弾めばよいわけではありません。サイエンスの観点で、適正使用や安全にまつわる情報を、詳細かつ分かりやすく伝える必要があります。また、医師の方が私たちの医薬品情報・安全性情報をどう見るか、その見方や意見を集めてくるのもMSLの役目です。加えて、MRとの連携もとても重要です。お会いする医師の方について誰よりも詳しいのはMRですから、MRと十分に連携することでパーソナライズ・コミュニケーションの入り口ができるのです。社内のMRからも、パートナーとして感謝されるMSLを目指していただけたらと思います。

どのような方を求めていますか?

生命科学の研究者や製薬メーカーの臨床開発・研究職など、サイエンス・メディカルのバックグラウンドをお持ちの方を求めています。例えば実験を続ける中で、「もっと患者さんのためになりたい」「自分の専門領域や可能性を広げたい」という想いがMSLへの挑戦の大きなモチベーションになるのでは、と思っています。

研究者の方がMSLにチャレンジする場合、少人数のチームで仕事をする時とは異なる何十人のチームと協力して仕事をするための「コミュニケーションスキル」が必要になります。現時点でコミュニケーションが苦手でも上手になりたいという意欲がある方なら、受け入れる準備を整え、強力なコミュニケーショントレーニングを用意しています。また、入社後は一人ひとりにスーパーバイザーが付き、コミュニケーション戦略やニーズ発掘をサポートします。ラインマネジャーがコーチングスキルを身につけており、日常的にメンバーのコミュニケーションに対するフィードバックを行っています。コミュニケーションスキルを高めるには、何よりも日頃のフィードバックが重要だからです。ご本人の努力次第で、MSLとして必要なコミュニケーションスキルを伸ばせるはずと考えています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

特に研究者の方は、企業に入社すると環境が大きく変わります。入社するからには、GSKに入るポジティブな理由を持ってきていただきたいと思います。たとえば、「将来的には医薬品開発に携わりたい」「いずれ海外で活躍したい」といった理由でMSLにチャレンジする方もいるでしょう。GSKはさまざまなキャリアパスを選べる会社ですから、ご自身が何をやりたいか自分なりに考え、ぜひGSKで自分らしいキャリアを築いていただけたらと思います。もちろん、MSLやメディカル・アフェアーズのスペシャリストとして活躍し続けたい方は大歓迎です。

【GSK(グラクソ・スミスクライン株式会社)の概要】
グラクソ・スミスクライン(以下、GSK)は科学に根ざしたグローバルヘルスケア企業として、「生きる喜びを、もっと」を使命に、世界中の人々がより充実して心身ともに健康で長生きできるよう、生活の質の向上に尽くすため、世界約150カ国の国と地域でビジネスを展開している。社員数は全世界で約10万人。コアビジネスとして、医療用医薬品、ワクチン、コンシューマーヘルスケア製品の開発・提供に取り組んでいる。

  • 設立:1953年8月18日
  • 社員数:約3,300名(内MR: 約1,550名) ※2016年12月末時点
  • 資本金:20億6741万円
  • 売上高:2,199億4,800万円(2016年実績)
グラクソ・スミスクライン株式会社
取締役 開発本部 メディカル・アフェアーズ部門長 医師 古座岩 宏輔氏

1985年 浜松医科大学卒業
1985年 大阪府立病院小児科研修医
1987年 大阪大学小児科
1998年 米国バージニア大学Research Fellow
2000年 大阪大学小児科
2002年 ベーリンガーインゲルハイム開発本部
2014年 グラクソ・スミスクライン株式会社入社 現メディカル・アフェアーズ担当取締役

  • 【呼吸器領域】MSL(Medical Science Liaison)

    年収:応相談

    勤務地 東京 / 大阪
    業種 メディカル > 医薬品メーカー
    職種 メディカル > 学術・PMS・薬事

担当ヘッドハンターの目線

小紫 佑子氏株式会社リクルートキャリア ハイキャリア・グローバルコンサルティング部 コンサルタント

2012年にリクルートキャリア入社後、一貫して医薬品業界を担当。臨床開発、MSL/学術、研究開発、品質関連、薬事、マーケティング等、幅広い職種でのキャリア支援を得意とする。転職を前提としない中長期的な支援の仕方も評価されている。

サイエンスのバックグラウンドを重視したMSLの募集
社風や価値観を重視した採用で、アンマッチが発生しにくいのが特徴

MSLは、最近になって製薬メーカー各社が数多く募集している職種で、仕事内容も基本的には各社とも同じです。ただし、なかには支店配属となって、営業の役割を一部兼ねるケースもあります。その点、GSK様のMSLは本社・もしくは関西(大阪)配属で、営業やマーケティングとは組織上切り離され、開発本部の中のメディカル・アフェアーズ部門に所属し、サイエンスのバックグラウンドを重視した募集をしています。実際、私が以前GSK様にご紹介した方もPh.D.をお持ちで、海外での研究を含め、感染症領域で豊富な研究経験を積んでいらっしゃいました。

また、GSK様の採用で特徴的なのは、経験・スキル・バックグラウンドだけでなく、社風や価値観への共感やフィット感を重視している点です。「患者さん中心」「品位ある行動」「相手を尊重する姿勢」「透明性の高い活動」という4つの価値観を本当に大事にできる方を採用しているのです。そのため、入社後のアンマッチが発生しにくく、実際に早期離職が少ない会社です。さらに、在宅勤務制度、ボランティア休暇(オレンジデー)、子育てサポート制度が充実している働きやすい会社でもあります。また企業戦略の一環として社会問題への持続的取り組みを行い、ビジネスでも好成績を上げている企業として評価され、2016年FORTUNE 誌「世界を変える企業」ランキング1位に選出されています。特に呼吸器や感染症といった領域で科学的な知見をお持ちで、GSK様の価値観に共感する方にはぜひお勧めしたい募集です。

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