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2016.07.27

RACI(レイシー)とは?

この記事は、配信元であるConsultant's Mindの許可を得て翻訳・配信しています。
What is RACI? by Consultant's Mind

RACI(レイシー)とは、あるプロジェクトにおいて各人の役割を明確にし、プロセスの中で円滑なコミュニケーションを図って遂行できるようにするため、コンサルタントが使用する思考ツールです。プロジェクトに関わる人数が多ければ、誰が何をしているのか各人の認識がズレてしまい、混乱を招く状況に陥りやすくなってしまうものです。混乱=フラストレーション=不十分な採択=失敗、が成立します。

RACI(あるいはRASCI)は以下の略語です。

  • R-実行責任者(Responsible):業務を実際に行う人。
  • A-説明責任者(Accountable):最終決定権を持つ人。また、プロジェクトが遂行できなかった場合に責任を取る人。
  • C-協業先(Consulted):プロジェクト遂行に関して相談を受け、役立つアドバイスを与える人。
  • I-報告先(Informed):進捗状況の報告を受ける必要がある人(もしくは、報告をしないとブチ切れる人)

RACIは単純なツールです

1 プロジェクトに関わる人全てをリストの縦軸に列記します。
2 横軸にはあなたが管理する業務内容を列記します。
3

マス目にR、A、C、Iの文字を記入していきます。最終的に各文字でマス目埋まるはずですが、空欄があっても構いません。

1. まずは"A"から記入。
説明責任者はプロジェクトの管理者であり、業務がなされているか全体を把握しなければならない人です。説明責任者はプロジェクトの中核的存在ですから1人に絞ることが好ましいです。

2. 次に"R"を記入。
プロジェクト遂行に必要な業務を行う人です。1人以上でも構いません。複雑な業務には多くのRが必要です。

3. 必要であれば"C"を記入。
Cは多すぎると、組織体制の崩壊につながるでしょう。プロジェクト遂行に向けて活動を促進させることを目的とした役目です。委員会を構築するわけではありません。

4. "I"を記入。
Iは一番重要度が低いです。行動を起こさず、メールや更新されたデータなどで報告を受けます。

簡単な例を見てみましょう

賃貸物件の管理業者であるを貸し出す場合、5つの大きなステップを踏む必要があります。

物件を選ぶ→テナントを探す→賃貸料を受けとる→可能な限り賃貸契約を継続させる→契約が切れたら、新たなテナントを探す。1、2、3、4、5という具合に単純なステップになっています。

たとえ地主だとしても、全ての役割を担う必要はありません。テナント契約、借貸における最終決定権を持つ"説明責任者"になるわけです。とはいえ、全ての役割が当てはまるわけではありません。誰にどの役割が当たるのか各関係者を整理してみましょう。

  • ・不動産仲介業者は物件を見つけて、状況によりテナントを探します。
  • ・テナントは賃貸料を支払う義務があります。
  • ・プロパティマネジャーはテナントを探す責務があります。
  • ・建築請負人はシンクやエアコンなどの修理を行います。それにより、テナントに快適に使用してもらえます。その結果、少しでも長く契約を維持できます。

重要度が一番高い"A"

割り振りを細かくしすぎるコンサルタントの方もいます。以前、15×10=150マスのRACIマトリクスを見たことがありますが、それは多すぎます。その数を処理できる人などいません。シンプルな方が効率良い時もあるものです。まずAを決めて、そのAに選ばれた人に残りのマス目を埋めてもらいます。アメフトに例えるならAはクオーターバックです。チームの指揮をとります。

Aを決めるには慎重にならざるを得ません。説明責任者はたった1人です。その1人を選び出すことが、このツールの要となるでしょう。

適任者を求める"R"

実行責任者は本当にふさわしい人物を選びましょう。業務を実際に行う人ですから、状況によっては人数を増やす場合もあります。全体的な指針として「テーマ」を決めることも必要でしょう。特定の人物を指名することもあります。恥ずかしがる必要はありません。これは担当者のオーナーシップ管理能力を高め、業務活動を円滑にするためのツールなのです。

境界線があいまいな"C"と"I"

Cを誰にするか、Iを誰にするかと割り振りに時間をかけすぎないように注意しましょう。両者とも、「話をしておくべき人」程度の意識で構いません。助けになるアドバイスをくれるかもしれませんが、そうでない時もあります。

RACIが機能する RACIが機能すれば、どんどん会話がなされ、どのようにプロジェクトを遂行するか意見がまとまっていきます。かなりの労力を要するプロジェクトもありますが、数時間かけてでも関係者の役割を中心となる人たちの中で明確にしておけば、業務中に生じる混乱を防げます。このツールにより、プロジェクト遂行における効率の悪さや誤った意思疎通を失くすことが可能なのです。

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