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2020.01.22

転職すべきか?留まるべきか?「ミドル世代の転職成功キャリア術」セミナー開催レポート

CAREER CARVERでは、登録いただいた皆様がより納得のいく転職を実現するためのセミナーも開催しています。今回は経営者JPとのコラボ企画「ミドル世代の転職成功キャリア術」。今後のキャリアに悩む方や自身の強みを知りたい方などに参加いただきました。

講師を務めたのは、取締役・CxOクラスから部長・マネジャー層までの経営人材に特化したエグゼクティブサーチ&コンサルティングファームを経営する経営者JPの代表取締役社長・CEOの井上和幸氏。CAREER CARVER内で「経営者JP井上の視点」という記事も連載しています。

今回はセミナー講義の中から、「自身の特性や価値観を知る方法」「リーダーとして最も輝ける場を選ぶ方法」「求められるミドルシニアになるために大切にすべきこと」「転職活動における具体的な自己PR方法」など、多くの方が参考になる内容をご紹介します。

自身の特性や価値観を知り、リーダーとして最も輝ける場を選ぶ方法

会場の様子

セミナー第一部のテーマは「そもそも、自分にとって望ましいキャリアとは何か」。まず自己特性や動機タイプを知る簡単なワークからスタートしました。
一つ目は、メジャーな性格分類方法である「ビッグファイブ(特性5因子)理論」を使ったもの。5つの因子の強弱によって人の性格や振る舞いに違いが出ること、自身の特性の良い面を発揮することがキャリアにとって重要であることを理解しました。

続いて行ったのが、「キャリア・アンカー」を活用して、個々の仕事における価値観の“源泉”を知るワーク。「キャリア・アンカー」とは、アメリカの心理学者であるエドガー・シャイン博士が提唱したキャリア理論で、自分がキャリアを選択する上で、どうしても犠牲にしたくないコンピタンスや動機、価値観を表しています。自らの価値観に背くような職業や環境を選択して不幸にならないためにも、知っておくと良いワークの一つです。

そして、3つ目に「リーダーマッチ理論」によって、「自身のリーダーシップスタイル」×「チームのリーダーシップ状況」の関係性を知る重要性を学びました。一例を挙げると、企業再生を行うターンアラウンドマネージャーの中には、課題動機型の人がおり、立て直しに成功すると、良い状態の組織ではリーダーシップを発揮しにくくなってしまうという方も。組織状態によって、適するリーダータイプは変わるもの。あなたがリーダーとして最も輝ける場を見つけるためにも、自身のリーダータイプと組織の状態の組み合わせを見定めることが重要になります。

これから10年、求められるミドルシニアとは?

井上和幸氏

続いてのテーマは、これからの転職市場で価値が拡大する人・縮小する人。転職するにしても、現職に留まるにしても、どういった人材が求められていくのかを知っておくことは大切です。

井上氏:
まず価値が拡大するのは、
「具体的かつ未来志向でものの見方ができる人」
「いざという時に、精神的安定感を発揮できる人」
「他の意見ではなく、自分が何をやりたいのかをしっかり持っている人」。

逆に価値が縮小するのは、
「前の会社や部署にこだわる、前例踏襲主義の人」
「肩書的・年齢的な上下関係にこだわる人」
「(前職で失敗して転職してきたなど)負のオーラが出ている人」。

DO(行動エネルギー)の人か、BE(位置エネルギー)の人か、という違いがあります。
キャリア面談で『何をやりたいですか?』と聞くと、『社長という立場で事業全体を管轄したい。事業内容やテーマにはこだわらない』という方が割といますが、上に行けば行くほど具体的な行動・思考・成果が問われるもの。新人〜ミドルまであれば『こんなスキルを身につけたい』といったHOWでいいのですが、ミドル〜シニアには『社会的に・組織的に何を実現したいのか』というWHATが必要になる。肩書にこだわる位置エネルギーの人では難しく、具体的な行動エネルギーに転換されている人でなければ難しいと思います。
WHATについては、「自身の好きなこと・パッションを持てること」と「世の中に感謝されること・貢献できること」の重なりをぜひ見つけてみてください。

もう一つ参考になるお話として紹介していたのが、「プランド・ハップン・スタンスセオリー(計画的偶然性理論)」です。キャリア形成には、運や偶然も欠かせないもの。好奇心・粘り強さ・柔軟性・楽観性・リスクテイクの5つの心構えを持っておくことで、計画的に良い運や出会い、そして良いキャリアを引きつけることにつながっていきます。

「ヘッドハンティングの可能性」方程式による自己PR方法

第二部のテーマは、「具体的にどう動くのがよいのか」。キャリアプランの立て方や自己PR法など、転職検討中の方はもちろん、現職でどうするかという点でも参考になるお話です。

井上氏:
エグゼクティブクラスの方は、転職の際にどんなことで評価されるのかという視点が重要です。「1.経験、スキル、専門知識・資格」や「2.結果、成果」が問われますが、何よりも評価するのが「3. 課題設計、着想、取り組みプロセス」になります。
例えば、年間5億円の売上を上げる部隊を任されて、5年後に20億円にした実績がある営業部長を採用するのかといえばそうではありません。どうやって20億円にしたのかという課題設定力や解決力を企業は買いたいのです。その上で、取り組み方が自社と合うかどうかを判断して、時にNGになることもありますが、これは得意不得意ですり合わせができているので、いいNGと言えます。これは私たちエージェントの責務でもありますが、1と2のマッチングだけでなく、ぜひ3がフィットしているか、ご自身でも気をつけてみてください。

ここで最後のワークとして、「ヘッドハンティングの可能性」方程式の記入を行いました。自身をアピールする情報を整理していく流れを学ぶためのものです。

井上氏:
やり方はまず「(1)キャリア・アンカータイプ(2)専門性・経験・スキル(3)課題設計、着想、取り組みプロセス」の3つの観点で、あなたの「コア」をまとめます。自信のある方は(1)(2)で勝負しがちですが、先ほどもお伝えしたように(3)を大切にしてください。
続いて、相手の求めていることをまとめます。
そして最後に、「相手の求めていること」の視点から、「それを解決します」という形であなたのコアを表現してみてください。

キャリアシートの書き方にはコツがあり、ファクト(事実)・ナンバー(数字)・ロジック(論理、背景)を入れること。「すごい」「類い稀なく」などの形容詞を使わないのもポイントです。
書く順番としてはSTARの流れで書くと分かりやすくなります。Situation(そもそもどのような状況で)・Theme(それに対してどのようなテーマを立て)・Action(実際にどのように実行し)・Results(どのような成果が定量・定性で出たのか)。

最後に

参加者からの質疑応答を行い、約2時間のセミナーは終了。「自分の特性を知ることができ、納得できる結果が多かった」「企業が採用にあたって何を重視するのか参考になった」など、満足度の高い感想がありました。

この記事では紹介しきれませんでしたが、セミナーでは「面接前の事前チェック方法」や「転職時の3大落とし穴」などのプログラムもお話し頂きました。詳しくはCAREER CARVER内「経営者JP井上の視点」に載っていますので、気になる方はぜひご一読ください。

集合写真

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