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2017.12.12

グッドエージェントアワード2017 特別賞 受賞者紹介 神田美穂さん

RGF HR Agent Japan
コンサルタント 神田美穂さん

2008年4月リクルートHRマーケティングに入社し、求人広告営業を担当。その後、英会話教師などを経て2012年にJAC Recruitmentでコンサルタント(機械・電機業界専任)を務める。2017年1月、RGF HR Agent Japanに入社。主に機械・精密機器業界、自動車業界において日系及び外資系企業のエンジニア職全般やプロジェクトマネジメント、事業開発ポジションを担当している。

求職者の想いを叶えたい!
コンサルタントの粘り強い働きかけが、「本国ブロック」を打ち破る

外資系航空機メーカーに意欲あふれるBさんを紹介。しかし本国が「NG」

転職エージェントの規模や転職紹介人数などといった実績ではなく、「どれだけ真剣に、転職者や採用企業のことを考えて、転職エージェントとしての仕事をしたか」という質的な面を評価する「グッドエージェントアワード」。この度、「グッドエージェントアワード2017」の選考が行われ、RGF HR Agent Japanの神田美穂さんが特別賞を受賞した。本記事では、受賞事例を詳しくご紹介したい。

神田さんが担当する、ある外資系航空機メーカーA社では、売り上げ拡大に伴いセールス担当者の採用を急いでいた。同社が扱う航空機は最低でも5億円以上、受注から納期までに2年近くかかる。この長期戦のプロジェクトを率いることができる「即戦力」が求められていた。

「当初の希望人材要件は、英語が堪能な航空業界のセールス経験者。このような条件を備える方は、日本にはほんのわずかしか存在しません。採用難易度が高いことをご説明して、業界経験の幅を広げていただけるよう交渉し続けていました」

そんな時に出会ったのが、30歳の求職者Bさん。専門商社で海外営業を担当していて、英語力は十分。そして、子どものころから航空業界に憧れを抱いていたものの、就職活動時はあまりの「狭き門」に断念し、商社を選んだという過去があった。

今回、彼が転職を希望したのは、「右から左に物を流す商社ではなく、メーカーで自社のプロダクトを営業してみたい。自社製品を理解し、自信を持って売りたい」という思いからだった。

「彼こそA社にぴったりだ!と思いました。業界経験はありませんが、英語力が高く、向上心が強い。そして何より、航空業界への強い思いがある。そこで、A社の人事担当者にご案内したところ、始めは『まずは会うだけ』という消極的な反応でしたが、実際に会ってみたらBさんの高いコミュニケーション能力、快活な人柄、そして熱意を高く評価。人事も、現場の上長もすっかり彼を気に入り、『経験はなくとも、うちが育てる』と言ってくださいました」

しかし…後日、本国からNGが出てしまった。「若すぎるし航空業界の経験がない。そしてメーカー、外資系企業での営業経験もない」が理由とのこと。採用見送りになってしまったことをBさんに伝えると、「とても残念です。でも、どうしてもあの企業で働きたいので他社を受ける気になりません。また次の機会があれば是非挑戦したいです」と言われたという。

「Bさんのように語学力も高く、営業経験もあり、かつここまでA社に惚れ込んでいる人は他にはいません。彼だけでなく、私自身も諦めきれませんでした」

人事、求職者とコンタクトを取りつつ、本国向けにマーケットデータを作成

そこで神田さんは、Bさんの想いを叶えるために「3つの行動」を取った。

1つ目は、A社人事担当者との綿密なコミュニケーション。隔週ペースで人事担当者と連絡を取り、マーケット情報を共有しつつ、採用状況をヒアリングした。

「Bさんがダメならば、他にはなかなか候補者がいないはず。頻繁にコミュニケーションを取りながら、状況把握に努めました。この人事担当者は社歴が長く、営業として活躍された時期もあり、さらに本国での勤務経験もあるベテラン。本国HRからの信頼も厚いため、この方が日本側のキーパーソンであると捉え、信頼関係を築きつつ機会をうかがうことにしたのです」

2つ目の行動は、日本のマーケット情報をまとめること。人事担当者経由で本国のHR担当者に送ってもらい、いかに希望に該当する人材が日本において稀少か、マーケットデータをもとに理解してもらえるよう努めた。

「このデータで、本国側の求める人材スペックと、日本のデータベースとのギャップを認識していただきました。人事担当者との関係性が築けていたので、『日本の信頼するエージェントのマーケット資料』として本国にお送りいただくことができ、現状を正しくご理解いただけたのだと思います」

そして3つ目は、Bさんとの定期的なコンタクト。彼の活動状況をヒアリングしつつ、彼が今でもA社への転職意欲が高く、他社の選考を一切受けていないことを確認。その事実を人事担当者に共有し続けた。

本国HR担当者との面接が実現、事前の練習が奏功しトントン拍子に内定!

この「3つの行動」を続けて半年、ついにチャンスが訪れた。日本の採用が進まないことを受け、本国HR担当者が状況確認のために来日することになったのだ。「実際にBさんに会ってもらえれば、本国の印象も変わるはず!」と神田さんはすぐに人事担当者に働きかけ、面接の機会を取り付けた。

「本国での面接方法を知っている人事担当者に、本国HR担当者がどういうタイプの人か、そして面接でどんなことを聞かれるのかを詳しくヒアリング。その内容をもとに面接対策を考えました。本国の方はおそらく、一度NGを出したBさんにネガティブな印象を持っているはずなので、それを払しょくすべくBさんと何度も練習を重ねました」

そして面接当日。事前に練習した質問が多かったこともあり、終始リラックスしてやり取りを進めることができたBさん、時には笑いを交えつつ面接の場を盛り上げることができた。彼の明るい人柄、コミュニケーション力を本国HR担当者もとても気に入り、トントン拍子で内定が決まった。

「Bさんから、『本気で入社したいと思った企業に入社することができ、本当に嬉しいです。人生が変わりました!』と言っていただき、本当に嬉しかったですね。今回のケースは、キーパーソンである人事担当者の存在、Bさんの想いの強さ、そして本国HR担当者の来日という、さまざまな条件がそろったのが勝因。人事、求職者との頻繁なコミュニケーションもあり、ベストなタイミングがつかめました」

現在Bさんは国内の有力クライアントを担当しつつ、今まで人手不足でできなかった新規開拓にも取り組んでいる。同社の中では若手に当たるBさんの入社により、社内に新しい風が吹くようになり、現場の士気も上がっているという。「双方にとってメリットのあるマッチングができて本当によかった」と神田さんは笑顔で語る。

このA社のように、採用の際に「本国ブロック」にあう外資系企業は少なくないが、「そんなときは、私たちの出番」と神田さんは言う。
「本国が日本の転職マーケットを理解していないがために、貴重な人材を逃してしまうのはもったいないこと。本国との認識ギャップを解消し、採用決定者が誰なのかということを把握し、適切なアプローチをすることが大事だと考えています」

求職者に対しては、今回のBさんのように、本人が納得のいくまで伴走し続ける。
「心がけているのは、『この方が私の友人だったら』という姿勢で転職サポートを行うこと。大切な友人に相談するように、親身になって将来を共に考え、想いを実現すべくフォローし続けています。求人情報以外にも、転職マーケットに関する情報提供も行っていますので、ぜひ気軽に相談してほしいと願っています」

※本アワードは、リクナビNEXT Agent Network/CAREER CARVER 以外のチャネル経由で獲得された求職者に関する案件も対象となります。

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