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2018.07.12

「40歳からの転職」。後悔しないための3つの観点

転職してから後悔しがちな3つのパターン

当たり前の話ですが、人生の時間は有限です。

特に、40歳を過ぎてからの転職は、働き続けられる残り期間が、20~25年と明確に見えているため、ひとつでも選択を間違えると、それ以降のキャリアに大きなダメージを受けることにつながりかねません。

一方で、会社内での序列や、世代・年代的に軋轢が生まれやすいこともあり、ある日突然、思いがけずに慣れない転職活動を余儀なくされることも多くなります。

転職をしてから後悔する方々の実際のパターンをもとに、どうすれば後悔しない転職ができるのかのポイントをご紹介できればと思います。

パターン① 給与や役職など、もう少し条件交渉するべきだった

これだけ人手不足が叫ばれている時代でも、実際には40歳を超えると、一気に求人数が減少して、思わぬ苦戦をする方が多々おられます。なかには数社どころか数十社、百社以上も不採用が続くケースもあり、心が折れそうになる方もたくさんおられるのが、現実です。そのため、内定が出た際には、「早く決めなければ逃げられてしまう」とばかりに、あまり詳細の条件を確認しないまま、あわててサインをしてしまったということもあるようです。

そのため、入社後落ち着いてきたころに「あの時は焦ってサインをしてしまったが、もう少し条件交渉をしておいたほうが良かったかも」と考え始める方もおられます。

転職を支援する私の立場からすると、確かに条件交渉の可能性はあったかもしれないのですが、逆に強気の交渉をすることによって破談になる可能性もあったかもしれないとも思います。

求人需要に対して、転職希望者の数が圧倒的に多いミドル世代の転職では、自分が活躍でき、仕事に意味や意義を感じられるのであれば、即断即決することも必要な場合があるのではないでしょうか、とお伝えしています。

パターン② 応募企業の情報をもう少し多く集めておくべきだった

仕事の進め方や、仕事上、大事にすることの価値判断、コミュニケーションの取り方の違いなど、会社ごとに文化や価値観がまったく異なるということは、転職して、いざ仕事を始めてみないとわからないこともたくさんあります。

「入社してみたら、ブラック企業だった」「自分の価値観と合わなかった」というような不幸を避けるためにも、やはり事前の情報収集は必要不可欠です。少しでも情報を得るために、友人・知人を通じた1次情報や、転職クチコミサイトや企業情報まとめサイトなども一度はチェックしておくべきだと思います。

パターン③ 食わず嫌いで、知らない業界や職種を検討しなかった

「その業界や職種の経験の有無だけではなく、自分の経験が通用するかどうかという視点でもっと多くの業界や仕事を研究すべきだったかもしれない」という後悔の声をお聞きすることもあります。

人間は年齢が上がれば上がるほど保守的な傾向が強まり、新しい知識や経験を避け、これまでに見聞きしたり、経験したことのあることを選びがちになります。これまで積み上げてきた経験値を無駄にしたくない、というサンクコストが高まる側面もあります。

しかし、実際に同業界や同職種で転職をしてみると、転職前と似たような悩みが持ち上がり「どうせ転職をするなら、もっと自分が生かされることをすれば良かった」と感じる方もおられます。こういう落とし穴も、事前にチェックいただきたい観点の一つです。

急がず、焦らず。人生の優先順位を、まずはメモに書き出してみる。

転職は、長い仕事人生をより楽しく、意味あるものにするための、手段の一つにすぎません。しかし、間違えたアクションをすれば、あなた自身を大きく傷つけることにもなりかねません。

転職をするか、しないか?
どのような転職をするべきか?
あなたがイメージしている転職とは、会社を変えることなのか、業界を変えることなのか、仕事の内容を変えることなのか?
自分の人生を生き生きとしたものにするために、何が重要で、何が重要でないのか?

ぜひそんな軸を踏まえて、自分の人生における優先順位を、メモに書き出してみてください。
違和感があれば、何度書き直しても構いません。その優先順位が固まったら、そのメモを意思決定のモノサシとして活用してください。

ルーセントドアーズ株式会社代表取締役
黒田 真行(くろだ まさゆき)

日本初の35歳以上専門の転職支援サービス「Career Release40」を運営。1989年リクルート入社。2006~13年まで転職サイト「リクナビNEXT」編集長。2014年ルーセントドアーズを設立。著書に本連載を書籍化した「転職に向いている人 転職してはいけない人」など。

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