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2018.02.27
転職事例紹介 Vol.22

大森 崇さんリネアコンサルティング株式会社
代表取締役社長

新卒でリクルートグループに入社し、人材に関わる営業やコーディネーターとして約5年勤務。プライスウォーターハウスクーパース株式会社(旧ベリングポイント)に転職し、人事担当として新卒・中途採用や育成業務を経験した後、入社4年目に人事部の採用責任者に昇格。2008年9月にコンサルティング業界を中心とした人材紹介サービスを行うリネアコンサルティング株式会社を設立し、現在に至る。

中途採用をしていない外資系ファーム・G社の新チームがコンサル志望ではなかったNさんの採用を決定

Nさんに「デジタルコンサルタント」を勧めることには、違和感があった

私がNさんと出会ったとき、Nさんはまだ「コンサルタントに興味を持っている」という程度でした。Nさんは、学生時代に友人と起業、卒業後は製品開発、アライアンス戦略などに携わるメーカーにエンジニアとして入社。 その後、海外製品の販売代理店に転職して、最新デジタル製品のCRM戦略や販売戦略の企画・実行、ビジネス運営などを担当したそうです。このとき、AIやIoT、自動運転技術などに詳しくなったと伺いました。そして、海外でMBAを取得して帰国した後、次の職場を探していたのです。
私がお会いしたときには、すでに就職活動をかなり進めており、数社の転職エージェントを利用して、自動車関連メーカーやAI関連のベンチャー企業など、数社からオファーを受けていました。そして、いずれかの事業会社で自ら持っているビジネスのアイディアを実現し、将来は経営者として企業経営に関わりたいという想いがありました。

そんなときに、私が転職サイトでお声がけしたのです。Nさんが「コンサルタントのことも知りたい」ということでお会いすることになりました。一度お話して、私はNさんにコンサルタントとしての高い資質を感じました。Nさん独自の信念や熱い想いがあって、実行力がある。対話は極めてロジカルで、「大森さんは私にどんなバリューを提供してくれますか?」と遠慮なく聞いてくるタイプでした。だからこそ、最初の面談から、本音で腹を割ってお話しできたのです。Nさんなら、きっと企業の経営陣にも臆せず提案でき、企業の期待を超える成果を出せると直感しました。また、将来、経営者を目指すのであれば、コンサルタントとして経験を積むメリットがあると考えたのです。

Nさんの職歴でコンサルタントを目指すとしたら、第一に思い浮かぶのは、コンサル業界の一つトレンドでもあるデジタル領域のコンサルタントです。AI・IoTなどのデジタル知識が豊富なNさんには、もちろんデジタルコンサルタントへの適性も十分にありました。しかし、私はNさんにデジタルコンサルタントを勧めることには、違和感があったのです。その最大の理由は、Nさんが自ら実業を行いたいという想いを持っていたことでした。コンサルタント経験を通して「経営者視点」「幅広い人脈」「方法論」を身に付けることは出来ると考えていましたが、当事者としてではなく黒子としてクライアントに関わる立場と、Nさんが自らのビジネスを立ち上げたいという想いに乖離があると考えていました。

そこでふと思い出したのが、外資系コンサルティングファームG社が新チームを立ち上げたというニュースでした。

私のほうからG社に対して、外部採用のチャレンジとNさんとの面談を提案した

G社の新チームは、クライアントの「イノベーション」に関わるコンサルティングを行うとともに、自ら「リアルビジネス」に乗りだそうとしている点に大きな特徴がありました。実はいま、コンサルティングファームが自らリアルビジネスを行うというトレンドがあります。たとえば、ある世界的なコンサルティングファームは、ドローンの技術を活用したビジネスを立ち上げ、成功させています。そのトレンドをいち早く取り入れたのが、このG社・新チームでした。

このニュースを思いだしたとき、私は「G社の新チームには、Nさんのような人材のニーズがあるのでは?」と感じたのです。なぜなら、コンサルティングファームには、自らビジネスを立ち上げた経験を持つ方が少ないからです。もちろん、事業会社の新規事業企画や経営企画に携わった方がコンサルタントになるケースはありますが、若いうちから起業などを経験し、ビジネスを自ら推進してきた方は少ないのです。しかもNさんは非常に興味深いビジネスのアイディアを持っていたのです。「このチームにとって、Nさんのような人材は貴重に違いない」と推理した後、私は早速、G社・新チームのパートナーのもとへ向かいました。

私の推理は当たっていました。G社の新チームは社内異動のみでメンバーを集めていたのですが、紙を書くのは得意でも自らビジネスを立案し実行していくことに慣れていない方が多く困っていたのです。そこで私は、「実際に新規事業を立ち上げ、ビジネスを運営した経験のある人材を外部から採用したほうがよいのではないでしょうか?」と提案し、彼のビジネスアイディアの面白さを伝えたのです。そうしたところ、 外部から中途で採用することに同意して頂き、間もなく外部人材の採用とNさんの面談が決定。
そして、両者に会っていただいたら、すぐに意気投合して、トントン拍子で入社が決まったのです。G社は、Nさんのビジネスプランにも興味を持っていただきましたが、自動車の自動運転技術やドローンなど最新の技術に関する知識が豊富な点、さらにはコンサルタントとしての素質を高く評価していただきました。一方のNさんにとっては、G社のグローバルネットワークや専門性や資金を活用しながらリアルビジネスを行いつつ、「経営者視点」「幅広い人脈」「数字を読む力」を身につけることができる理想的な職場でした。入社後、Nさんと食事をしましたが、さらに新しいアイディアなどもあり、ビジネス化に向けて充実した日々を送っているとのこと、私の印象に残る紹介事例の1つです。

埋もれないスキルや経験を重視して、コモディティ化の波にのまれない転職をお勧めしている

改めて自己紹介をすると、私たちリネアコンサルティングは、「コンサルティング業界特化型エージェント」です。私をはじめとして、所属する転職エージェントは、コンサルティングファームで採用に関わっていた者や現場のコンサルタントをしていた者ばかり。全員、業界知識と業界内の人脈には自信があります。

また、私たちは「求職者の想い」と「企業の期待」の双方を追求し、どちらにも120%応えることを重視しています。今回の事例のように、まったく募集のないところに募集案件を創り上げるのは、そのための有力な方法の1つです。Nさんの事例のように、転職候補者のスキルや想いからスタートして、コンサルティングファームに人材を提案するケースもあれば、クライアント企業に新たなポストの必要性を提案し、そのポジションに合う候補者を探すケースもあります。いずれにしても、私は日々、業界の最新情報と、人事採用責任者時代のノウハウ、人脈を駆使して、新たなポジションの必要性を推理し、求職者と企業の皆さんに提案しています。

それから、私たちが重視するのは、「埋もれないスキル・経験・キャリア」です。なぜなら、コンサルティング業界では、全体的にはビジネスの「コモディティ化」が進んでおり、「0→1」でイノベーションを起こす一部の人材と労働力としての役割期待を担う多くの人材の二極化が顕著です。そのなかで、私たちは、転職候補者の皆さんの特徴的なスキル・経験・キャリアに目をつけ、コモディティ化の波に飲まれないキャリア構築をご提案しているのです。細かく見ていけば、誰もが特徴的なスキル・経験・キャリアを持っていますし、コモディティ化が進んでいる分野でも、実は各社 それぞれビジネスや組織に特徴があります。その両者の特徴に注目し、最適なマッチングさえできれば、候補者の方が活躍できる可能性は高いのです。その方に最も合った職場はどこなのか、それを見つけ出すのが、私たちの腕の見せどころです。

最後にお伝えしたいのは、本来、転職活動は日常的に行うものだということです。私のもとには、以前に転職を決めたNさんのような方からも、クライアント担当者の方からも、「大森さん、明日ちょっとお茶しませんか?」「今度、一緒にランチを食べませんか?」といった連絡がよく入ります。こうした日常的なお付き合いのなかで、業界の最新動向や転職情報などを知り、キャリアに関して考える「キャリア活動」こそが重要であり、私はあるべき転職活動だと思います。その意味では、よし、転職!=サイトに登録!ではなく、日頃からお付き合いさせていただきたいというのが、私のわがままな希望です。皆さんがお忙しいのはよくわかっています。しかし、だからこそ、未来のご自身のために少しだけ時間を割くことが、大事なのではないかと思うのです。多少でもご興味をお持ち頂ける方、ぜひお気軽にお声がけください。

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