リクルートが厳選した2,200名以上のヘッドハンターが、あなたに最適な仕事をご提案します。

会員登録(無料)

すでに会員の方はこちら

扶養家族とは?履歴書の「扶養家族欄」の書き方

履歴書には「扶養家族欄」が設けられています。法的に扶養家族として認められるためには細かな条件が設けられており、誰が扶養家族に当てはまるのか分からず、記載時に迷う方も少なくないでしょう。そこで、扶養家族として認められる条件や、扶養家族欄への具体的な記載方法について詳しく解説します。

【監修】

村松 鋭士(むらまつ さとし)

社会保険労務士 
2010年に【TFS&SPIRAL社会保険労務士事務所】を開業。また、社労士事務所と併せてチームビルディングを主体とした人材育成研修やコンサルティング、コーチングを行う【株式会社スパイラル・アンド・ゴーゴー】を設立。社労士として15年以上、企業の人事労務に携わってきた経験をもとに、労務相談や人材育成研修、評価制度などを一体的に実施。

扶養家族とは?扶養家族を履歴書に書く理由

一般的な履歴書には、扶養家族に関する情報を記載する「扶養家族欄」が設けられています。そもそも扶養家族とは、文字通り、自分の収入によって養っている家族のこと。条件を満たせば、遠方に暮らす両親や、大学に通う子どもなども扶養家族に含めることができます。

なぜ扶養家族に関する情報を書く必要があるのかというと、扶養家族の人数が、税金や社会保険に影響するからです。扶養家族がいる場合、人数に応じて所得税や住民税が減額され、健康保険や厚生年金の手続きも変わります。また、家族手当や住宅手当についても、扶養家族欄を判断材料にしている会社もあるため、履歴書には正確な情報を記載するようにしてください。

扶養家族の条件とは?

扶養家族の定義は、「健康保険などの社会保険での取り扱い」と「所得税・住民税などの税法上の取り扱い」とで大きく異なります。それぞれの扶養家族の条件について詳しく紹介します。

健康保険の扶養家族

健康保険において、扶養家族の範囲は、下記のA、Bいずれかに当てはまる人です。

A.同居・別居に関わらず、直系尊属(父母、祖父母)、配偶者(事実婚や内縁関係を含む。但し、双方に戸籍上の配偶者がいないこと)、子、孫、弟妹、兄姉

 

B.同一の世帯(同居して家計を共にすること)で暮らす3親等以内の親族、事実婚状態の配偶者の父母および子(配偶者が亡くなった後も、配偶者の父母と子は扶養対象となる)
ただし、後期高齢者医療制度の被保険者等である人は、除きます。

さらに、扶養家族として認められるためには、収入基準を満たす必要があります。

・同居している人の場合
年間収入が130万円未満かつ被保険者の年間収入の半分未満であることが条件です。ただし、60歳以上または障がい者の場合は、年間収入が180万円未満かつ被保険者の年間収入の半分未満であれば、扶養家族として認められます。

 

・同居していない人の場合
年間収入が130万円未満かつ被保険者からの仕送りなどの合計額よりも年間収入が少なければ扶養家族として認められます。

税法(所得税・住民税)の扶養家族

税法上の扶養家族(扶養親族)は、健康保険(社会保険)とは定義が異なり、その年の12月31日時点で16歳以上の人が、下記の3つの要件すべてに当てはまる人のことを指します。

  • 配偶者以外の親族(6親等内の血族および3親等内の姻族)、または都道府県知事から養育を委託された児童(いわゆる里子)や市町村長から養護を委託された老人
  • 生計を一にしていること
  • 年間の合計所得金額が48万円以下であること。給与のみの場合、給与収入が103万円以下

なお、履歴書の扶養控除欄は、基本的に「社会保険の定義」に沿って記載します。履歴書を作成する際には、税法上の定義は特に意識する必要はありません。

履歴書の書き方例

実際にどのように扶養家族欄を書けばいいのか、3つのケースを例に、具体的な書き方について解説します。

専業主婦の妻と子ども2名(扶養家族2名)

<家族構成>
夫:年収800万円
妻:収入なし(専業主婦)
子ども2人:収入なし

この場合、専業主婦の妻の収入がゼロ、同じく子どもの収入もありませんので、夫から見た扶養家族は3人になります。ただし、履歴書には「扶養家族(配偶者を除く)」と記載されているため、扶養家族欄には「2人」と書き、配偶者、配偶者の扶養義務の「有」に丸を付けます。

妻の年収500万円と子ども1名(扶養家族1名)

<家族構成>
夫:年収800万円
妻:年収500万円
子ども1人:収入なし

共働きで夫婦ともに年収130万円を超えているため、夫から見た妻は扶養家族に入ることができません。子どもが妻の扶養家族に入ってない場合、夫から見た扶養家族は子どもの1人。扶養家族欄に「1人」と書き、配偶者は「有」、配偶者の扶養義務は「無」に丸を付けます。

独身だが年収150万円の同居している母がいる(扶養家族1名)

<家族構成>
男性(独身):年収700万円
母:年収150万円
子どもなし

この場合、母親の年収は130万円を上回っているものの、60歳以上の場合、年間収入が180万円未満かつ被保険者の年間収入の半分未満であれば扶養家族として認められるため、扶養家族は「1人」とし、配偶者は「無」に丸を付けます。