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年収・ポジションがダウンしても、挑戦しがいのある財務・経理管理部門マネージャーへ【転職事例Vol.35】

新卒で入社した機械メーカーで経理として経験を積み、執行役員まで昇格したYさん。転職になかなか踏み切れない中、ヘッドハンターが開発した「オリジナルキーワード表」を使った深い面談で、自身が本当に求めるのは挑戦の場であることを認識。最終的に年収・ポジションがダウンしても選んだ道とは?

転職者プロフィール

Yさん(40代 男性)

転職前:上場メーカーで執行役員経営企画部長(年収850万円)
転職後:大手上場メーカーで財務・経理管理部門マネージャー(年収800万円)

大学卒業後、機械メーカーに入社。経理部課長、経理部部長、執行役員経営企画部長を歴任。途中、上場準備から上場も経験。新卒から20年以上、愛社精神を持って一社でキャリアを積んできた。

新卒から勤め上げた企業で執行役員へ。転職は大きな決断でした

新卒で前職の上場メーカーに入社。採用し育ててくださったオーナー兼ファウンダーへの恩義もあり、転職を考えることもなく、経理部課長、部長、執行役員へとキャリアを積んできました。転職を考えたきっかけは、ファウンダーが永眠されたこと。同族経営の企業だったこともあり、ファウンダーのご家族が跡を継がれましたが、現場との間で徐々に乖離が生まれてしまいました。私自身も生え抜き社員の声に耳を傾けながら、様々な提案を社長に行ったものの、なかなか届かなかったため、徐々に転職を意識するようになりました。

リクルーティング開発の榎本さんと出会ったのは、転職活動を始める8ヶ月も前のこと。転職についてお話しする機会をいただきましたが、転職をするのは人生で初めて。自分にとっては大きな決断になるため本気で動く必要があるのはわかっていましたが、現体制を守らなければならない執行役員という立場もあり、なかなか転職への決断を踏み切れずにいました。

「オリジナルキーワード表」で、自分の目指すものが明確に

「人材像の構成要素を木で例えると、履歴書、職務経歴書に記載できる知識、スキル、資格などが枝の部分。目に見えないその人の持つ価値観や資質が土の中で見えない根っこの部分。Yさんの場合、職務経歴書だけでも転職はできますが、私自身はもっと本質的に根っこの部分でもマッチングする企業を紹介し、長く活躍していただきたい」という榎本さんの提案もあり、自分自身の根っこの部分を見つめる深い面談をしていただきました。

活用したのが、榎本さん自身が開発したオリジナルキーワード表。精度の高い適性検査のようなもので、そこで見えてきたのが、私自身も明確に自覚していなかった3つの本質。1つ目は、これまで子どもに「夢を追う大切さや挑戦の大切さ」を伝えてきたものの、果たして現在の自分は未知の領域に挑戦できているのかという疑問。2つ目は、さらに大きなグローバル上場企業で、責任あるポジションとやりがいを目指したいという意欲。3つ目は、ファウンダーが他界された今、自身にとってビジネス人生の最後の可能性を追求してもいいのではないかという想い。こうして転職における重要な軸を明確にすることができました。

経験・スキルと資質・価値観、両面でマッチング

榎本さんに紹介いただいたのは、海外にも展開する大手上場メーカーのA社。次なる成長に向けて収益構造や事業領域において変革を進めており、そのために求められているのが、グローバルで財務・経理・経営企画を幅広く担い、将来的に子会社の海外現地法人の社長ができる人材。まさに私にとってこれまでの経験を活かしながら、新たな領域への挑戦ができる魅力的なポジションです。

さらに、オリジナルキーワード表で私が重視したのが「リスクテイク」=「まだ見ぬ状況に対し、悪い結果の可能性を見てその対応策を考えることができる」という姿勢だったのですが、榎本さんがA社にも今回の採用で重視するキーワードをチェックしてもらったところ、同じ「リスクテイク」という結果になり、私と企業、双方の求める資質や価値観がマッチング。枝の部分と、根っこの部分、両方で自分に合った求人であると感じることができました。

敢えて選んだ挑戦の道。家族も応援してくれています

最終的にはA社と、別のグローバルメーカーB社の2社から内定をいただきました。条件面で比較すると、年収が高く、安定した部長職のポジションであるB社の方を選びたくなるところかもしれません。しかもA社は海外子会社の問題が発覚し、その改善に向けて将来的に責務の重い役割を担うことが分かっていました。けれど、私自身、前職で同様のケースを経験し、「いやなことや面倒なことに積極的に取り組んでこそ自身の成長につながる」ということを理解していたので、敢えて挑戦を求めてA社を選びました。

年収は50万円ダウン、役職も執行役員からマネージャーに下がるので、家族としては複雑な気持ちがあったかもしれません。けれど、転職活動を通して私自身が求める根っこの部分に気づけていたので、ビジネス人生で新しい挑戦をしたいこと、その姿を娘に見せられる父親でありたいことを家族にプレゼンしたところ、妻、娘、両親も納得し、娘からは「お父さん、頑張って!」という言葉をもらいました。

自身の姿を通して、夢を追う大切さを娘に伝えていきたい

財務・経理管理部門マネージャーをしながら、特任ミッションとして事業部長の補佐のような業務も担っています。前職では役職があっても、改革や改善の提案さえもなかなか聞き入れてもらえない環境でしたが、今は自分の仕事を限定することなく挑戦できるので、非常に充実しています。会社としても売上過去最高を更新しており、今後はさらにグローバル展開を積極的に進めていく計画。いずれ海外赴任などのアサインが出た際はぜひ挑戦したいと思っています。仕事に挑戦している姿を娘に見せられるようになったのも喜び。今なら自信をもって夢を追う大切さや挑戦の大切さを伝えることができます。

担当ヘッドハンター:高度なスキルで求職者の本質を見出し、高いマッチング精度を実現したい

私にとってこの仕事のテーマは、求人企業と求職者のマッチング満足度の向上です。今回のYさんも、非常に優秀なご経歴ですから、複数社を紹介すれば採用が決定することは分かっていました。けれど、職務経歴書で見える部分だけで進めていいのでしょうか。面談を通して求職者本人も気づいていない本質的な部分に気づいてもらったり、入社後活躍を見据えてマッチング精度を高めたりしてこそ、私たちヘッドハンターの介在価値があるのではと考えています。

そこで私は、今回の転職支援でも活用した「オリジナルキーワード表」など、独自の人材像設定の開発に力を入れています。具体的には、オリジナルキーワード表による面談方法と深いヒアリング力を組み合わせることにより、履歴書や職務経歴書に表れない求職者の能力や資質、思考、価値観を見出すこと。それによって、求人企業と求職者双方のマッチング精度を高めていくこと。このようにして満足度の向上を実現しています。実際にA社の場合、経験スキルだけでなく難易度の高い課題に取り組む資質が求められる難しい採用でしたが、まさに適性がぴったりのYさんをご紹介することができ、今ではマネージャーとして大活躍されています。今後は、転職支援の領域ではAIによるマッチングなどが活発化していくことが予想されていますが、私たちヘッドハンターの高度なスキルがあってこそ提供できる価値があると信じています。私は今後もそれをオリジナルで創り上げていきます。