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ベンチャー転職のメリット・デメリットとは?向いている人材とは

「ベンチャーに転職して、よりスピード感と裁量のある仕事がしたい」「上場前にジョインして会社を大きくするのに関わりたい」そんな気持ちを持って転職を考えていても、ベンチャーへの転職に不安を感じる人は多いのではないでしょうか。ベンチャーの労働環境や年収といった疑問に対する答え、どういった人材がベンチャーに向いているかについてご紹介していきます。(なお、本稿で言うベンチャーは、起業後数年の短期間でIPOなどスケールを目指す、スタートアップ企業群のことを想定しています)

ベンチャー企業への転職が増加している背景とは

成長の伸びしろの大きいベンチャー。まだないマーケットの創造や事業の拡大をする事に魅力を感じ、ベンチャー企業への転職を考える方は多いでしょう。実際に、ベンチャー企業への転職が増えている背景には何があるのでしょうか。

終身雇用前提ではなくなり、自身のキャリアを主体的に構築することが将来につながるため

大手企業の掲げる終身雇用制度は、今の時代にマッチしなくなってきています。世界の企業時価総額ランキングによると、平成元年は、上位5社をNTTやメガバンク系銀行など日本企業が独占していましたが、2020年現在はApple、 Amazon、マイクロソフトなど海外のIT系メガベンチャーが上位を占めています。

かつては総合商社や銀行、メーカーに入社すれば生涯安泰と言われていた神話が崩壊し、グローバル化も進展する中、将来の市場をリードしていくITベンチャーなどの脅威が加速しています。

鴻海によるシャープ買収、NECの大量人員削減など、大手企業でも経営不振に陥ったり、人員削減を行ったりする事例も増えています。

かつての終身雇用の制度が崩壊しつつあることから、今現在の安定よりも「自分自身のキャリアにおいてどんなことができるのか」「より早く実力を身につけること」などを重視し、一部にベンチャーへの転職を選ぶ人が増えてきているようです。

ベンチャーへの転職 こんな気持ちを持って取り組む人が多い

同じ志向を持った人と働けるのも、ベンチャーの魅力の1つです。ベンチャーで活躍する人には共通するマインドがあります。

ワクワクしたい

仕事に高い熱量をかける人、リスクをとりながらも大きなことにチャレンジしたい人に向いています。

裁量権を持って仕事したい

上司からの指示で動くのではなく、自ら課題設定をしてアクションする人。ベンチャーでは成果を出せばどんどん裁量権がもらえるケースが多いと言えます。

イノベーションを生み出したい

既存の枠組みに捉われず、新しい価値を生み出したい人。

成長したい

ビジネスパーソンとして成長したい人、責任を持つことで自分を追い込み、より高い視座を持ちたいと考えている人。

実力を発揮したい

デザインやプログラミングスキルを持っていても、大きな組織などで現職では管理ばかりしているなど存分に発揮できていない人が、自分の実力を知りたい、本気で発揮したいと思ってベンチャーに来ることも多いです。

ベンチャー転職 想像と実態のギャップとは?メリット、デメリットについて

ベンチャー企業と聞くと、エネルギッシュで華々しいイメージがあります。実際はどうなのでしょうか?

ベンチャーで働くメリット、ポジティブなイメージ

一般的に昇進が早い傾向がある(早々に重要なポストに就任できる可能性がある)

入社時にほぼ全員を将来のマネージャーや幹部候補とみるベンチャーもあります。「転職して1ヶ月で事業部長になった」という例も珍しくありません。組織の拡大、組織の新設がされると、新しいポストがどんどん生まれます。大企業よりも昇進のチャンスは何倍もあると言えるでしょう。

経営層と近い距離で仕事ができる

ベンチャーでは、社長(CEO)、役員(COO, CTO)と一緒に働く機会がとても多いです。大手クライアントとの商談や会食は、社長に同行するケースもよくあります。大きな企業に入ると役員と話す機会すらあまりないと思いますが、ベンチャー企業では毎日のように経営層とのコミュニケーションが発生します。その分スピーディーであり、緊張感のある仕事の連続です。

企業が成長することによって、収入アップ(ストックオプション制度)

企業の業績と個人の給与は一部関連します。短期的に業績が急成長したベンチャーでは、賞与に大きく反映される場合もあります。また、自身への期待値などに依って企業から付与されるストックオプションは、大きな魅力の1つです。付与されてから行使できるまで一定の時間がかかりますので、キャッシュとしてすぐに手に入るお金ではありませんが、株価の成長によっては莫大な配当が得られる可能性があります。

ベンチャーで働くデメリット、ネガティブなイメージ

ベンチャーで働くことには、当然デメリットもあります。外から見たイメージとのギャップでよく挙げられるものは下記です。

組織が整いきっていない

社員規模にも依りますが、組織が整備されていないことが多いです。社員10名以下のスタートアップでは、組織がほとんど存在しません。個人事業主の集まりのような状態です。11名~50名規模のベンチャーでは、組織(部署)や役割があるものの、マネージャーとメンバーの線引きが曖昧です。管理・指示系統も曖昧で、社長から直々に指示が来ることも、直属の上長が不在なこともあります。50人を超えると組織と役割がはっきりしてくる傾向にあります。成長企業は、組織や制度を整えるスピードよりも早く人員が拡大していってしまいます。

戦略がこまめに変わる

内部環境の変化が早い上に、外部環境にも柔軟に合わせていくため、戦略がこまめに変わります。社長の一声で180度方針が変わることもあり、まさに朝令暮改です。決裁者が不明瞭な業務も多く、その部門の責任者が変わると戦略も変わります。それだけスピード感があるというのが特徴です。

そのため経営者と考えが合わないと仕事の進め方にストレスを感じる人も出てくるため、入社前に経営陣と直接話す機会を持つことをおすすめします。

大手企業からの転職時は、年収が下がってスタートするケースも一定数ある

残念ながら、大半の方は年収維持または年収ダウンで転職しています。特にスタートアップのベンチャーほど、その傾向は強いです。年収ではダウンしてもストックオプションを付与されるケースもあるので、短期的な年収ではなく、生涯収入を意識して意思決定をすると良いでしょう。

分業されていないので、仕事の幅が広い

誰が責任を持ってリードするのか曖昧な仕事が多い場合があります。部署横断でのプロジェクト案件も多くあります。お互いの仕事の仕方やバックグラウンドも分からないまま、前例のない、ゴールの見えない仕事がスタートします。そのため、残業や土日出社で対応するケースが少なくありません。

前職とのギャップが大きい

前職の組織風土や仕事の仕方と全く違うことで、ギャップに耐えきれない人も少なくありません。ベンチャーに入るからには、過去の経験則は一旦リセットする心持ちをおすすめします。会社に早く適応できないと、入社後の活躍が難しくなります。

ベンチャーへの転職を成功に導く、自分に合ったベンチャー企業の選び方、見極め方

転職先の企業がいくら好業績であっても、自分の価値観やスキルとマッチしていないと活躍はできません。どのような企業が自分に合っているのか?ベンチャー企業の選び方、見極め方をお伝えします。

企業のビジョンや事業に共感できるか

ベンチャーへの転職においてもっとも重要な判断軸は、理念や事業に共感できるかです。ベンチャーはサービス内容がピボットしたり、戦略が大きく変わったりします。部署が廃止になったり、突然異動を命じられたりすることも起こり得ます。そのためビジョンに共感できないと、経営陣とのコミュニケーションも難しくなってきます。

自分の強みが活かせるか(自分の経験・能力に合った業務内容か)

ベンチャーでは「尖った人材」が活躍しやすい傾向にあります。尖った人材の特徴は「強み」が突出していて、自分がその強みを理解していることです。言い換えると、短所や弱みは、強みでカバーできます。

自分の強みが発揮できる環境が、転職先の会社にあるのかがポイントになります。自分のこれまでの経験とスキルが発揮できず、0から学ぶつもりで転職すると危険です。転職者はベンチャーにおいて即戦力を期待されるので、期待値を大きく下回ってしまう可能性が高いと言えます。

企業の成長フェーズと自分の強みがあっているか(活躍できるイメージが湧くか)

企業の成長フェーズと自分の強みが発揮できるか入社前にイメージしましょう。ベンチャーにおけるそれぞれの成長フェーズについて解説します。

シードステージ

事業アイデアはあるが、会社設立前のステージです。創業者と一緒に会社を作っていくフェーズです。創業メンバーとして、会社の全てを作っていくことが求められます。

アーリーステージ

会社設立後、マネタイズ(収益化)前のステージです。自己資本で経営している会社としては、生きるか死ぬかの瀬戸際とも言えます。組織が拡大しはじめるタイミングで、幅広い範囲での仕事が求められます。営業、マーケティング、カスタマーサクセス、開発、人事総務、法務、経理、すべて横断的に対応する可能性があります。やったことがないからできない、ではなく、その時のベストを実行し続ける気概と体力が必要です。

ミドルステージ

サービスのユーザーが増加しはじめ、社外からも認知されるようになってきます。赤字で低収益が続くタイミングです。新しい社員の採用や設備投資などの資金が必要になり、コストは極力かけずにKPIを伸ばしていく、もっとも混沌としている時期でもあります。資金調達を行うベンチャーも多くおり、IRや財務経理の責任者が求められることも多いです。

レイターステージ

事業が拡大し始め、IPO(上場)が視野に入ってくる時期です。黒字化して、倒産のリスクはなくなってきます。
新しい収益の柱を生み出すべく新規事業に投資をします。既存サービスの仕組み化や改善が進み、組織が大きくなってくるタイミングです。

数年間、必死で働けるか

ベンチャーは、経営者の組織運営方針にも依りますが、多くの場合イメージしているほど甘いものではありません。定時で帰ってプライベートも充実させたい人には不向きです。仕事とプライベートの境界が段々となくなり、人生で最も働く時期と考えた方がいいでしょう。数年間、必死で働く覚悟が持てるか、自分の人生を捧げる価値のある会社・サービスか、を吟味したうえで、転職するかどうかを考えてください。

ベンチャーの転職を成功に導く 業務への心持ちとは

ベンチャーに転職したらゴールではなく、入社してからが本当のスタートです。どういった心持ちを持てば成功できるかをお伝えしていきます。

不確実なことへの耐性を持つ…困難に耐え、切り抜ける柔軟性を備える

ベンチャーでは不確実なことが多く、事業も業務もはっきりと先が見通せません。その代わり、耐え続ければ市場が大きくなり大きな利益が得られる可能性があります。困難に直面するのが当たり前で、いかなる手段を使ってもやりきる姿勢を持ちましょう。

行動力が重要…スピード感を持って自分の業務に制限をつけずに取り組む

初期段階では、行動量がすべてです。わからないこと、納得がいかないことが多数あると思いますが、行動を止めてはいけません。答えのない問いに対して、スピード感を持って挑戦をし続けていきます。「走りながら考える」という表現が的確でしょう。

環境適応力…外部環境に応じ自分自身をアップデートする

ベンチャーは、外部環境がものすごいスピードで変化します。クライアントやユーザーからの要望も常に変化しますので、既存のサービス内容や提案方法に固執していると淘汰されていきます。いい意味でプライドは捨てて、柔軟に自分を変えていく。変化していくことがアップデートであり、現状維持は後退を意味します。柔軟性は必要不可欠なマインドです。

まとめ

「ベンチャー企業への転職は、実際のところはどうなの?」という疑問や悩みを持つ方向けに、メリットとデメリットをお伝えしてきました。ベンチャーで働く意義と目的がしっかり自分の中で腹落ちしていれば、入社後のギャップが少なく済みます。
何よりも、自分がやりたくて決めた道だ、という主体的な意思決定が大事です。ベンチャーへの転職は、今の仕事よりも大きなやりがいと報酬が得られる可能性もある、魅力的な選択肢です。メリット、デメリット双方を理解したうえで、ベンチャーへの転職を検討してはいかがでしょうか?